12年越しの関係性の悩み
実は私、ほぼ12年越しの関係性の悩みを抱えていた。詳しく書くと長くなるので、話を割愛するけれど、振り返ってみるとそれは結構私にとって大きなことだった。私にとって大切な約束を、いつまでたっても果たしてくれなくて、何度も相手に「お願い」してきたつもりだった。けれど、相手はのらりくらり、一向に応じてくれる様子がない。かといって、強制的に約束したことを実施する勇気も私にはない。そうこうしているうちに、問題そのものを見る気力も失せてしまっていた。お互いの間にある問題を解決しようとすると大きなエネルギーが必要になるし、葛藤を抱えている相手だから、できるなら関わりたくもない。そして気がついたら、干支が1周回っていた。
関係性の悩みの中に潜ってみる
いったい全体なぜこうなってしまったのか?守ってもらうはずの約束を反故にされたまま、私はどうしてハッキリと主張できなかったのか。いい加減そんな自分にもうんざりしてきた私は、この問題としっかり向き合うことにした。「問題の中に解決の糸口がある」というプロセスワーク。Dayaの助けを借りながら、関係性の悩みの中に潜ってみたのだ。
問題を見ていくと、私の中に複数の声があった。早くこの関係性の悩みにけりをつけて、前に進みたい自分の声。そして、無意識にこの問題を解決したくない自分の声もあった。相手が約束を守ってくれないということは確かだが、私自身も未解決の問題に自分の願いを投影していることに気がついた。相手がどうという以前に、私自身の未消化な感情がブロックになっていたのだ。そうか、それじゃあ私の声は届かないよね。ないことにしていた声に気がついてしまうと、まるで夢から覚めたようにいろいろな滞りが消えていった。そしてもう一度、前に進みたい自分の望みとつながり直した。今度はしっかりと。
そして、せっかくなので、関係性に問題を抱えている相手にロールスイッチしてみることにした。相手のエッセンスにつながって、そこから智慧を拝借するのだ。たとえば、自分のやりたいことを決して手放さない強さ、自分のしたいことに向かっていく自由さ、他人に気兼ねをしない勝手さ(笑)そんなエッセンスをしっかり味わって、自分が自分に禁じてきたことを許していく。そして具体的に、これからどう行動していくかまで決めてワークは終わった。
気づくと現実が動き出す
何度も経験していることだが、気づくと自分が変わり、自分が変わると現実が動き出す。不思議なことに自分自身に見える現実だけではなく、合意的現実も劇的に変わっていくのだ。
こうして12年間も果たされなかった約束は、その2ヶ月後に果たされることとなった。これまで「お願い」していた私の言葉には、「約束を果たして前に進みたい」というパワーがなかった。きっと相手には守らなくてもいい約束に聞こえていたのだろう。でも、今回は違ったのだと思う。まっすぐによどみなく、自分の純粋なパワーにつながって望んでいることを伝えることができた。関係性そのものが変わってしまった。そうして現実が動き出した。
今、私は劇的に変化した現実の中にいる。「問題の中に解決の糸口がある」という言葉以上のことが起きた。関係性の悩みの中にあるものは、厄介なものばかりではない。厄介だと思って避けてとおったり、切り離して片付けてしまうこともできるかもしれない。世界はそうして分断していく。しかし、その悩みは何か大切なことを知らせてくれている。そこには確かに智慧がある。そしてその智慧は気づいてほしがっているにちがいない。
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